「SMASH The PAINT!!」を全曲語る記事
これは、にじさんじのオタクであり音楽が好きなわたしが、「にじさんじ / SMASH The PAINT!!」のCDアルバムを聴いて感じたことをだらだらと書く自分語り自己満の文章です。暇な人はオタク語りに付き合ってください。
今更感が凄いのは、CD発売直後に投稿するつもりだったけど8割書いたところで力尽きて放置していたからです。
1. 3倍! Sun Shine! カーニバル! / アンジュ・カトリーナ & 戌亥とこ & リゼ・ヘルエスタ (さんばか)
作詞:烏屋茶房 作曲・編曲:篠崎あやと
1曲目にふさわしい、楽しくノリノリになれるテンションぶち上げ曲。
「さんばか」という名前の由来、実は「3人のバカ」ではなく「サンバカーニバル」なのですが、この曲はまさにサンバカーニバルで良い。
曲調がコロコロ変わったり掛け声が沢山あったりして、日常系アニメOPっぽくて良い。アニメ映像脳内再生余裕ですわ。多分サビで美少女回転寿司してる。
3人の声の相性がいいんだよな、高音のリゼ、歌唱力のいぬい、低音のアンジュ。
2:42~のCメロ好き。3人の初配信リレー企画が元ネタ。カーニバル曲によく使われるパーカスやホイッスルをバックにわちゃわちゃしていて愉快。
gomi_douga.mp4 pic.twitter.com/dbovg4i4sj
— アンジュ・カトリーナ⚖ (@Ange_Katrina_) October 21, 2019
歌詞にさんばか要素がたくさん入ってて、一つ一つ元ネタの配信リンク貼ってるとキリがないのでやりませんが、とにかく冒頭の「リゼひよ⤴︎こ」がマジで癖になる。
収録中、私がノリノリで「リゼひよこ!」したら、クリエイター陣の予想していたイントネーションとちょっと違ったらしく、レコーディングブースから崩れ落ちて笑ってる篠崎先生が見えて、とこちゃんの「今のテイク採用でお願いします!今ので!!」って声がヘッドホンから微かに聞こえてきてました。 https://t.co/OqWa8hrdFg
— リゼ・ヘルエスタ👑 (@Lize_Helesta) March 2, 2020
作詞作曲を手掛けているのは、烏屋茶房&篠崎あやとの黄金コンビです。ここ数年のキャッチーノリノリアニソンの大半はこの二人が作っていると言っても過言ではない。(ダンベル何キロ持てる?OP&ED、異種族レビュアーズOP&EDなど)
このお二方の作る曲はどれも雰囲気が全然違っていて、作曲ジャンル・手法にとらわれずアニメ作品に寄り添った、キャッチーな曲を作っているイメージがあるんですが、この曲も例に漏れず。
SMASH the PAINT!!のリリースパーティでお二方がDJをされていたんですが、まさかのさんばかポエトリーリーディングで衝撃でした。円盤化して売ってくれいちから。
ツイッター見てるとさんばかとめちゃくちゃ仲よさそうで羨ましい。
これすき↓
リゼさんの「れつごー」、(レッツゴー、って言ってほしい…一人だけれつごーだと浮くし…)って思いながら「もうちょっと「ッ」の部分強調できたりしますか…?」って言ってみたけど、リゼさん永久に「れつごー!れつ…ゴー!あれ、レツゴー!」とか言ってたので、「あ、もうそれでOKです!」ってなった
— 篠崎あやと/MassiveNewKrew寿司 (@mnk_jenkinsC) March 2, 2020
2. Not For You / 叶 & 葛葉 (ChroNoiR)
作詞・作曲・編曲:ゆよゆっぺ
「「ゆよゆっぺ」」←古ボカロオタクの血が騒ぐ
ゆよゆっぺさんは元々ボカロPとして活動されていた方で、その後はBABYMETALに楽曲を提供したり、アニソンなどを作っていたり(モンスター娘のいる日常ED,アイドルマスターシンデレラガールズ「凸凹スピードスター」など)してます。
ゆよゆっぺさんのボカロP時代、わたしは個人CDを買うレベルのファンで、わたしがラウドロックやメタルを好きになったきっかけだったので、情報解禁時は飛び上がりました。
クロノワのかっこよさが全面的に出てて、いいね…。そして唐突に葛葉のラップが出てきて死ぬオタク。
叶、甘ボイスとは裏腹にかっこいい曲ではがなる部分もあってギャップで死ぬ。
SitR福岡現地に行って聴きました。頭振りまくってた。サビのコールクッソ楽しかった。早く声出せるライブやらせてくれ。
3. 1+1でQ.E.D!! / 御伽原江良 & 童田明治 (がぶりえら)
作詞・作曲・編曲:Nor
これ本当にゴミカス死ねの人???????
Norさんはキズナアイの「Hello, Morining」「miracle step」とか作ってる人で、Future Bass中心に作ってる人です。Future Bassとがぶりえらの可愛い歌声、相性いいに決まってるやん?
Snail's HouseとかNeko Hackerとか好きな人間なので、こういうの大好物なんです…
コロコロと色んな音が飛んできて、聴いてて楽しくなる曲、好きなんだよな…
全体的に可愛いのに凶暴な音が混ざってるんですよね。激しいスラップベース出てきたり、かっちょいいギターソロに可愛い声で掛け声入ってたりするの、ギャップたまらん。
Cメロのうんたんはダブルミーニングなんかなと思ってる
→童田のけいおんOPカバー(あまりにも本家に似すぎてAIに転載と判断された伝説の動画)
→ギバラ江良ちゃんのリズ天(1:47:33、2:10:00あたり)
4. 青春モード! もう1回!! / 本間ひまわり
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks
ゆよゆっぺときてハニワときたか、やりやがったな……。
本間ひまわり、ホンマにひまわりのように元気で明るい女子高校生で、そんなん青春の代名詞HoneyWorksと相性いいに決まってるやん、と思って試聴動画聴いたら無事舞い上がりました。
ハニワといえば恋愛曲!ってイメージが濃いですが、この曲ではむしろ「恋愛ほっぽって楽しいことしたい!」っていうひまちゃんらしい歌詞になってて、それなのにハニワの青春感とバッチリ噛み合っててめちゃくちゃ良いです。
ひまちゃんの舌ったらずな声めっちゃ癖になる。母音とサ行が特に好き。母音マジでめっちゃ可愛い。舌ったらずな人って、子音が特徴的なことが多い気がするんだけど、ひまちゃんは母音が特徴的だから一線を画す個性があるのかな〜とか曲を聴きながら思いました。かわいい。いい意味でこどもっぽい歌詞がマッチしてる。
間奏のギターソロ、もしや…と思ってクレジットみたら中西さん(ハニワのギター担当)で安心しました。クレジットにハニワのメンバーの名前が書かれてて、本当にハニワが作ってくれたんやなって…
ひまちゃん、声が特徴的で学校でいじめられて不登校になったって話を配信でしてまして、でも配信を通してひまちゃんの声が好きってみんなに言ってもらえて、こうやって特徴的な可愛い声を活かして歌を歌ってるって、いいなって…(オタク、ここで泣く)
5. サンデーサンデー・フルーツフール / える & シスタークレア (エクレア)
優勝。
プリキュア好きのえるさんとアイカツアイマス好きのクレアさん、この作詞作曲陣めちゃくちゃ嬉しいやろ。
アイドルマスターシンデレラガールズ「Kawaii make MY day!」と同じ作詞作曲の組み合わせなんですけど、この曲もめちゃくちゃ可愛くてオシャレで好き。
6. Playtime Magic / 加賀美ハヤト & 夢追翔 & 緑仙(le jouet)
作詞・作曲・編曲:Avec Avec
こういうゆっくりしっとりな曲好きなんですよね…。
音数も詰め込みんでなくて耳に優しくて、アルバム通しで聴いたときに真ん中に配置してくれているのがとても良い。
微妙にズレたビートがめちゃくちゃ心地よくて不思議な感じ。
普段のるじゅえは激しく派手めなかっこよさなんですが、この曲はしっとり大人っぽいかっこよさで新鮮。楽曲公開前の配信で本人たちもいつもとは違うって言ってた。裏話してた配信(57:30あたりから)↓
フル聞いてからこの配信聞き直すと、ニヤニヤしてしまうね…
別に普段の動画に文句をつけてるわけではないんですが、普段の動画よりもミックスがめっちゃ上手くて(プロなのでそれはそう)、サビで3人の声が重なるところで昇天してしまいました……りゅーしぇんの中性的な声、社長の男らしい声、夢追の〜〜声、ちょうどいい感じに合わさる………Avec Avecありがとう………………
試聴段階では予想もしなかったラップパート。自分で歌詞考えたらしい。
ラップパート終わり落ちサビのりゅーしぇんfeat.加賀美・夢追、良すぎた。ただでさえりゅーしぇんのソロで堕ちてるのに、囁く男二人でもう完全に戻れなくなった。
そろそろ新曲が恋しくなってきた。ゆめお謹慎解除からそこそこ経ってるしそろそろ期待していい???
7. Radical Rapid Riot / ジョー・力一 & 鷹宮リオン & 竜胆尊(RRR)
作詞・作曲・編曲:八王子P
kzさんとボカロ界隈で関わりの深い八王子Pさん。kzさんと同じくエレクトロ系の楽曲を作ってる方なんですが、八王子Pは4つ打ちの激しいノリノリ系が多い印象。ちなみにゆよゆっぺさんとも仲が良くて、ボカロP時代はお互いの曲をリミックスする企画?とかもあって、めちゃくちゃ聴いてました。
普段RRRは雑談配信などではわちゃわちゃしてるんですけど、歌ものになると途端にかっこよくなるのズルい。NJU歌謡祭の目抜き通り、こんなんズルやろ。
8. 圧 倒 的 存 在 感 / 鈴原るる & でびでび・でびる(でびるる)
作詞:まろん(IOSYS) 作曲・編曲:ARM(IOSYS)
でびるる教入信しました。
でびるる、いいよな…リズ天の配信がすき……
この曲絶対フルで聞いて欲しいやつだ…ジェットコースターっぷりが良い。ブレイクで頭ぶっとんだ。でびちゃんの口ダブステップ(?)かわいすぎた。
この曲をアルバムの中盤過ぎたあたりに置いたの、名采配すぎない?絶対このアルバムを飽きさせないぞという気概を感じました。
9. 煽動海獣ダイパンダ / 笹木咲
作詞・作曲・編曲:やしきん
曲名詐欺やめろや!!!!試聴のときこっちが台パンしたわ!!!!!!!!!
やしきん is GOD。
わたし絶対てーきゅう系のがくると思ってたもん。まさかの王道かわいい系。いい意味で裏切られた。
可愛い声でラップしてるのに内容は某囲碁将棋部と某公式美少女ライバーへの煽り。
稀勢の里ネタもぶっ込んでたり、結構ふざけた歌詞なんですが、冷静になって見ると、実は面白いだけの歌詞じゃないことに気付くんですよ…。
歌詞の一番最後「死ぬまでやめんやよ」はにじさんじで唯一引退から復活したライバーだからこその含みがあるなって思いました。
ネタ曲を見せかけて笹木咲の生き様を表した二面性のある歌詞。素晴らしい。やしきん is GOD。
てか笹木の歌声のロリみすごくない?NJU歌謡祭のsweet paradeもロリだった。かわいい。
正直某顎の気持ち分かるんだよな、悔しいけど。
10. Only / 樋口楓
作詞・作曲・編曲:YUC'e
普段はかっこよく激しい曲を歌うことが多いでろーんが、こんなにしっとり歌い上げることの意味の重さよ。
曲を作られているゆーしえさんも、普段はしっとり系あんま作らない印象あるんですが、でろーんの人間性に寄り添った結果こういう曲になったのかな〜って思った。
でろーん(と委員長)って死生観とか家族のこととか真面目な話を配信ですることがあって、個人的にはそういうところが「ライバー、生きてるな…」っていうエモさの要因の一つだと思ってるんですけど、この曲はそういう重い一面を書いてくれたなと感じました。普段歌をたくさん歌っているでろーんだからこそ、今までの歌と全く異なるベクトルの曲に込められた意味があるな〜って思った。
先日ファーストメジャーアルバムが発売されました。1曲目のアンサーソングがマジで良い。樋口楓の実在性を感じます。
11. Aimless Story / 静凛
作詞・作曲・編曲:kz
しずりん、ええ声や…。
宇宙を感じる広くて綺麗な雰囲気が良い。
通しでこのアルバムを聴くときは、そろそろ終盤を迎えるんだな、って感じさせてくれて毎回しみじみします。
Virtual to Liveを生み出してくれたkzさんは偉大。何度も泣かせてくれてありがとう。
12. アンチグラビティ・ガール / 月ノ美兎
作詞・作曲・編曲:TAKU INOUE
イェェェェェェエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!
略してアングラ。どちらの意味でも委員長のことをまさに表していて、曲名の時点で神曲が確定している。
委員長、結構初期のデレステ配信でイノタクの曲が好きだって話してて(Romantic Nowの曲調に反したエグいベースにも言及していた)、良かったなって…。
この数ヶ月後、ずっと好きだって言ってきたササキトモコさんに曲を提供してもらうことになるんだから、本当に委員長はすごい。
歌詞に直接的に月ノ美兎らしさを表す歌詞はないのに、これは月ノ美兎の曲だって分かるの、すごくないですか?
委員長はいつも先陣を切ってわたしたちに見たことない景色を見せてくれるし、その姿を見て自分もがんばろうって思えるから、本当に感謝しています。ありがとう。
音もギュインギュインしてて、反重力でめちゃくちゃな感じが委員長らしさ出ててめちゃくちゃ好き。
ギターの割れた音と委員長のシャウトが重なった瞬間、震え上がりました。
まとめ
全体的にCメロがセリフ・ラップ系になってるのが多くて、ライバーを主軸においた楽曲作りを心がけてくれていることの現れなのかなあと感じました。楽曲そのものよりもライバーの魅力を引き立てることを重点においている気がする。
MIXを作曲家本人たちがやる流れが当時できていたってkzさんがツイートしてたんですが、ニコニコボカロ文化の文脈の延長線上にこのアルバムがあるんだな、って懐かしい気持ちがこみ上げてきてしまいました…。
ボカロって基本的にはボカロP本人がMIXするか、別の人に頼むにしてもやっぱりニコニコ界隈のMIX師がやるんですよね(商業系は別ですが)。
MIXだけでも人によって全然違くて、それもボカロPそれぞれの個性で聞き分けてて楽しいな、と思って聞いてたんですが、まさかこのCDでその楽しみ方ができるなんて…って勝手に舞い上がっています。
にじさんじが生まれた文脈の根源っていくつかあると思うんですけど、ニコニコ動画特有の文化を引き継いでる感じがあるなってずっと思ってて、kzさんもニコニコ動画発の人だから通ずる部分あるんだなあ〜〜〜〜って思います。
このアルバムからも分かるように、にじさんじはバラエティの豊かさが魅力的で、2020年はそれが特に実感できた年だなって感じました。
これからも活躍に期待しています。にじFes行くぞ。
ここまで見てくれた人、ありがとうございました。暇人?